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[コメント] がっこうぐらし!(2019/日)

元に忠実な映画、ゆえの苦しさ。
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 原作漫画&アニメの展開をなぞりつつ、話のほとんどを学校の中だけに絞ることで題名通りの「がっこうぐらし」にしている点は評価出来る。やはり気になるのは登場人物の描写。元のキャラから何一つ改変せず忠実に再現しているのは立派だが、いかんせんこの作品はキャラが特徴的すぎる。

 シャベルで戦う胡桃、まとめ役の悠里、下級生の美樹、そして由紀。特に由紀に関しては幼児退行とも現実逃避ともいえる言動を取っているが、それが学園生活部のほんわかムードを作っているというキーパーソン。これらのキャラを何一つ改変させないまま、映画初出演にして初主演というアイドル達に演じさせた。流石にハードルが高いと思ったし、序盤の演技からして苦しいと感じてしまった。

 しかし苦しく見えつつもアイドル達はそのキャラを必死に演じていた。胡桃はゾンビ相手にシャベルで戦い抜き、悠里は皆のために尽力した。徐々に学園生活部の一員となっていく美樹の変化や、最後まで浮いていたが実はそれが肝だった由紀。ハードルを超えたとは言い難いものの、ハードルを全部倒しながら最後まで完走した努力は買いたい。

 余談ですが、個人的に四人の中では悠里を演じた間島和奏がお気に入りです。

(評価:★3)

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