コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 007/リビング・デイライツ(1987/米)

少なくとも、この路線で続いていれば、僅か2作でダルトン・ボンドが終わる事もなかったんだろうけどね…(レビューはトラウマ入りです)
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 4代目ボンド、ティモシー=ダルトンが初登場。今回のボンドの移動はイギリス〜チェコ〜ウィーン〜チェコ〜ウィーン〜タンジール〜アフガニスタン〜パキスタン〜タンジール。距離にしてユーラシア大陸の半分ほどだが、移動場所に関してはもの凄く多くなっている。

 ところで、私には個人的な想い出と重なる映画というのがいくつかある。良い思いでもあれば、悪いのも…本作は私にとっては後者。

 実は、本作が私にとって、劇場で観た最初の007シリーズ作品となる“はず”だった。

 なにせこれはこの当時、初めて私は女の子とおつきあいを始め、それで二人で観る予定だった作品だったから…

 結局、観られなかったから想い出に残る映画というのもあると言うことだ。はっはっはっは。

 …自分の心をえぐるようなことは止めて、一応冷静に本作を考えてみよう。

 他のボンドと較べるとやや評価が落ちるダルトンだが、一作目の本作は、逆にその個性が上手く用いられていたと思う。レーゼンビー以外のコネリー、ムーア共に女性に対し非常に男性優位的な立場に立っていたのに対し、ダルトンは相手の女性に対し、相当丁寧に扱っている。その上でクールに任務を果たそうとしているのが特徴。本作の演出はその個性を上手く引き出してる。それが特徴的なのは遊園地のシーンだろう。カーラと甘く語らう時の目が、一瞬にしてプロの目に変化する様子は、目で演技が出来てるじゃないか。と思わされた。

 それが一方では、今までのシリーズを見慣れている目からすると、極めてボンドらしくないとも言えるんだが、その辺はカー・アクション(レーザーを発射するボンド・カーは良かったよ)や、個性的なスパイ道具でちゃんとフォローしてる(口笛が合図ってのは、この人だから出来たんだな)。少々控えめではあるが、ちゃんと笑える部分も残してるし。美女と麻酔に弱いのはシリーズを通しての定番だな(笑)。そうそうa〜haのテーマソングはそれまでのシリーズとは随分違った感じだったが、新しいシリーズと言うことで、逆にはまっていたかも知れない。当時随分流れたんだよなあ…お陰でa〜ha、嫌いになったというおまけも付いた(関係ないな)。最後の飛行機の上での戦いは、あれはたいしたものだよ。良く撮ったもんだ。だって手を振り回しながら落ちていくシーンがあったしなあ。スタントマンは命がけだ。

 ただ、いくつか問題があるのも確か。設定的に言えば、最後のアフガニスタンでの攻防戦は、ちょっとお粗末。派手で格好良いんだけど、イスラム教徒が、男の格好した女性の言う言葉に従うなんて演出には相当引いた(今だったら絶対出来ないだろうから、貴重ではあるか)。

 それと、あの字幕は酷い。笑えないダジャレを意訳で出すわ、「ダサい」とか言わせるとか…これも相当に引く…誰が字幕を書いたか、これだけですぐに分かってしまうね。せめてもうちょっと自分を抑えて書いてよ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)ゆーこ and One thing[*] ゑぎ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。