[コメント] サムライマラソン(2019/日)
「行きはマラソン、帰りは戦(いくさ)」って…、なんか『超高速!参勤交代』その儘やん。と思ったら同じ原作者。という事は、この映画も[Comedy]でいいんだよね!? ☆3.6点。
全体に妙に深刻ぶってるので、こっちも観賞中アレコレ考えっぱなしだった。考えていたのはどう直したらもっと良くなるか。エンドロール迄に10以上はアイデアが浮かんだと思うが、[Comedy]って事ならそんなに堅苦しく考えなきゃ良かったよ。
アイデアの大半は沢山いる登場人物にどの様なエピソードを与えるか、について。唐沢甚内(佐藤 健)はいいとしても、雪姫(小松菜奈)も上杉広之進(染谷将太)も栗田又衛門(竹中直人)も、人物を描く為のエピソード作りが今ひとつ。群集劇なのだから、エピソードでお互いを結びつけたり、それぞれの宿命を表現出来た筈。安中藩主の板倉勝明(長谷川博己)にしても、もっと危険で(狂って)聡明で腹黒い人物に出来なかったか。
監督は黒澤が好きなんだと思うけど、黒澤(橋本忍/菊島隆三)の侍はただ走りゃいいってもんじゃない。己れの任務に如何に真摯か、如何にタフか、如何に頭を使うか、その上での抜刀だから格好いいんだよ。
あと、マラソンの描き方にも苦言。スローを使うのも悪くはないが、スローは寧ろ短距離走の表現で、長距離はスピード感より粘り強さを表現すべきではないだろうか。もう一つ言うと最後、天守を目指して城郭を登ってくアングルの表現が無かったのは至極残念。そうそう、あと城下町の見物人も…(以下略)
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