[コメント] ビューティフル・ボーイ(2018/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
と、シャラメ君の話題から入りましたが、これはスティーブ・カレルの映画ですね。父親の目線で話が進むからというのもあるが、息子を思う父の気持ちを一途に演じていたと思います。『30年後の同窓会』でも息子を失った父親の喪失感を見事に演じてました。
シャラメ君は、『君の名前で僕を呼んで』の中では瑞々しい多感な少年を演じていました。そのBL要素のせいもあり、女性の人気がものすごい印象。少女漫画に出てくるような王子様系。本作もそうだが、「君の名前で・・・のシャラメ君主演の」みたいな宣伝文句が映画館に並ぶ。だけど、本作もそうだが、ちょっと冷たい印象を感じる(クールじゃなく)。最初に名前を出したルーカス君とは全く違うタイプで、「ヨーロッパ系/アメリカ系」(出身は二人ともアメリカ)、「芸術系/体育系」、「狐系/子犬系」と、いろいろ真逆な印象だが、二人ともオスカーにノミネートされる成長株。今後二人ともどう成長してゆくんでしょうか。
本作に話を戻すと、薬物にどっぷり浸かってしまった息子。海外の映画を見てよく思うのだが、薬物を使用するシーンの映画の多いこと。普通にヒロインが鼻からコカイン?ヘロイン?を吸ってるシーンがある映画とか結構多い。簡単に手に入るんだね。それに「入院」より「施設に入所」より前に、「逮捕」じゃないのかな?よくアメリカ映画で「喫煙シーン」が悪影響を与えるからどうとかこうとか、論争になったりするが、それより前に、薬物使用シーンはそういう議論はないのかな?(あっても知らないだけかもしれないが)。
この映画の父子は実在の人物で、二人とも原作者になってますね。無事ニックは立ち直ったんでしょう。映画の最後ではそこまで描かれていなかったが、エンドロールで脚本家になったということで、allcinemaでニック・シェフを見ると、テレビドラマの脚本として名を連ねていました。なるほど。しかし実際には立ち直れない人間も多いんでしょうね。それほど薬物依存は怖いということで。
あと、タイトルの『ビューティフル・ボーイ』は劇中にも登場するジョン・レノンの名曲で、この映画のニックにふさわしいタイトルだと思います。そのほかにもたくさんの曲が登場しますが、一番印象に残ったのはペリー・コモの♪SUNRISE SUNSETでした。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。