どうして死んだふりをしていたかの問いの答えは風に吹かれて聞こえないが、その直前に答えは出ている。

二葉亭四迷が訳したように、毎日「死んでもいいわ」と思うほどに、あなたのことが好き。

夏目漱石が訳したように、「月が綺麗ですね」はI LOVE YOU の意味。

ずっとちえはじゅんのことを愛しているって表現し続けていただけ。

関係ないが、自家用車があるのに父の入院する病院へ公共交通機関（バス）を使って向かっている点が気になった。

自分の車で高速乗れよ、と。

あと、観る前に想像していたラストはちえさんが余命宣告でもされていて、妻が先立つ予行演習でもしている物語なのかと思っていたが、全く違ってただただ微笑ましい夫婦像が描かれていてほっこりしつつ、中身がないなぁと思ったのも事実。