[コメント] メン・イン・ブラック インターナショナル(2019/米)
タイトル背負ってさえなかったらそれなりに面白い。だけどタイトルの名折れ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主役コンビは、まさに旬の二人であるテッサ・トンプソンとクリス・ヘムズワースで、この二人はこの前にマイティ・ソー バトルロイヤル(2017)のヴァルキリーとソーのコンビでもあるので、とても息の合ったコンビぶりを見せている。
ただ、それで本作は全て言い尽くされた感じである。
残念ながら本作は目新しいところがまるでなく、普通のSFアクション作品でしかない。最初から続きを念頭に置いているからか、始まりと終わりでエージェントMの立ち位置は変わらないし、無事一つの事件が終わったので、次の任務に続いていく過程でしかない。
それで良いというならそれでいい。だがこれまでのMIBは、単純な物語の中でも話を進めた。それのプラスアルファとは、はキャラクターのアイデンティティに入り込むことだった。バディの二人がアイデンティティクライシスを迎え、それを超えるか、あるいは先送りして最後に記憶を失わせるとかで決着を付ける。人間の内面に踏み込んだ内容だったために面白くなってきたとも言える。
本作は残念ながらその部分をなくしてしまったため、普通のSFアクション作品に成り下がった。本シリーズで最も重要な部分を削ってしまった以上、空虚な作品でしかない。 MIBという名前が付かなければそれで充分なんだが、その名前を背負ってる以上、これは失敗としか言いようがないだろう。
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