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[コメント] ロスト・マネー 偽りの報酬(2018/英=米)

DVDスルー作だが実に面白い。こんなところで「GONIN2」のリメイクが見られるとは。活劇ではないが、視線の演出が充実している。目線を動かすショットの多さは確かな演技指導の証。画調も悪くない。エリザベス・デビッキ◎
赤い戦車

冒頭のクロスカッティングのぎこちなさからくる違和感は、その後の展開で意図的なものと分かる。野外演説から車の外観のみを映し続ける長回しも、後々の伏線。この映画で違和感のある描写は概ね計算(後の展開を準備乃至分かりやすくするため)によるものなので、演出家の努力として認めたい。また、コリン・ファレル、リーアム・ニーソン、ロバート・デュヴァルが敵役なのも豪華で嬉しいポイント。女たちが必要以上に仲良くしないのも60〜70年代アクション映画を想起させて良い。

ただ、ラストの再会シーンは甘すぎるね。昔の仲間と偶然再会したがなにも声をかけず目を合わせるだけ、そういう硬派で貫ければ傑作だったのにという思いはある。

(評価:★4)

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