[コメント] ピータールー マンチェスターの悲劇(2018/英)
長丁場の映画の大半は演説ばかりでさすがにちょっと退屈だが、最後の大集会をめぐる一連のシーンには有無を言わせぬ迫力がある。
本作は時代背景や、この事件の後に何がどうなったのかという、いわゆる解説の類を一切、排している。そのため登場人物の重要性や区別も付きにくい、いわば「不親切な」映画ではあるが、だからこそ知ろうという気も起きてくる。
民主主義の勃興期、議会政治の先達の国でどういう事件が起きて、今日までの歩みがあったのか、そしてその歩みを進めたのは誰だったのか、そういう目で歴史を見る一つの契機となる映画であり、その意義は小さくはないと思う。
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