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[コメント] 火口のふたり(2019/日)

恥と悔恨を重ねて人は成長する。二人は互いの恥と悔恨を理解していることが分かるように描かれている。鬱屈を伴う反省の鏡像関係。その結果として性交描写から官能性が喪失する。重い意味を持たされた性交の繰り返しに観客は疲れて飽きてくるだろう。
ジェリー

曇天で撮られた冒頭部分は素晴らしかった。昼に飲むビールと冴えない釣果はこれから始まる鬱屈にふさわしいイコンだった。一度目の性交までは、監督の戦術は当たっていたと思う。しかしそこから先は、もう少しいろいろな手を使って観客をリードしなければならなかったと思う。

書こうかどうか迷ったが、やはり書いておくと、どの性交演出も前戯演出も致命的に下手である。これよりましなAVは山ほどあろう。動作段取りにしか見えない。裸の時も裸でない時も会話の部分の二人の自然さがよかっただけに残念。

(評価:★2)

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