[コメント] ロマンスドール(2019/日)
プロローグ後、時間が10年前に遡って、工場での面接シーケンスとなるが、渡辺えりとの最初の会話から、全編に亘って、丹念に切り返し(ショット/リバースショット)で見せる。これは好感。さらに、技師・きたろうがいい。全般的な感想を云うと、きたろう退場後、かなり失速したように思う。
きたろうロスの影響もあってか、中盤以降は私には粗が目立って感じられてしまった。例えば、高橋一生、蒼井優、いずれにおいても、浮気のシーン、もしくは告白は必要だろうか?ノイズになっているだけじゃないか。離婚話と、説得、受容、これらも、ありきたりな展開・演出に思える。社長のピエール瀧も、カッコいいようで、テレビドラマレベルの演出じゃなかろうか(『宮本から君へ』での怪演と比較してしまうからだと認識してはいるが)。
そして、大人げないことを云うようですが、蒼井の着衣には心底がっかりする。私はドールでは満足できない。百歩譲って胸を露出できなくても、着衣には幻滅してしまうのだ。あるいは、例えば、どうせなら切除した胸のメイクを見せれば画期的だったのではないか、などと不謹慎なことも妄想してしまう。
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