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[コメント] 流血の抗争(1971/日)

ほとんど東映実録ものと区別はつかないが宍戸錠藤竜也が敵陣で並んで座って敵を待つ描写に日活アクションの粋が残っている。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







工場進出の新興住宅街にヤクザも参入、対立する組織を第三者がかき回す展開は『縄張』のほとんど二番煎じで、ここから社会的な背景を省いた具合だ。贔屓目に観れば、組織抗争のロジックを拡大してみせた作品、それは内ゲバの極左の世界の似姿、とは云えるのだろうか。AとBが対立している。CはAを潰すためにBの親分を殺し、Aの仕業だと触れて回る。

「寒いよ」を連発する藤がいい。佐藤允梶芽衣子の兄妹にもいい味。オレンジの神棚は『さそり』シリーズに繋がる世界。沖雅也のビビりもうまくはまっている。彼はなんでヤクザなんだろうかという気はするが。誠信会というヤクザ組織、精神科医と聞こえて紛らわしい。ジャジーでジャンプな劇伴がいい。

(評価:★3)

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