[コメント] 淪落の人(2018/香港)
本当に素晴らしい宝物のような映画で、いい映画すぎてもう何も言いたくない。皆さんどうか、どうか観てください。レビューは余談。
オレが僅かな経験で知っているフィリピン人女性といえば、国民性なんだかどうだかよく判らないが、明るくて、優しくて、働き者で、心は24時間オープンで、親切で、人なつっこくて、明るい人ばかりだ。この映画を観ると在香港フィリピン女性のネットワークらしきものがあって、そこでは本音が語られ使用人としてのインサイドワークが情報共有される。なぜか路上をダンボールで囲った場所に集まって座る。喫茶店程度のムダ遣いさえ、したくないんだろうな。女子会はまったく善良なもので、なんだか実にホッとする。
アンソニー・ウォンは世界最高の役者のひとりだ。しかしワゴンタクシーで移動する場面には、思わず緊張した。こいつ『タクシーハンター』(1993)やで。危ない危ない。
香港からは自由が奪われつつあり、我々が人生を通して愛してきた香港映画はもはや過去のものになってしまった。中国共産党が許す範囲で、映画は今後も作られるだろう。だが『淪落の人』は、香港映画の自由が生んだ最後の傑作になるのかもしれない。香港加油。
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