[コメント] リトル・ジョー(2019/オーストリア=英=独)
SFスリラーとしては古典的な部類に入るアイディアとストーリーだが、無理をしない、その自然的なスタイルは、いかにも植物的であるし、返って何ともいえない恐怖感を醸し出して良い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自ら動くことのできない植物が、自らの生存なり繁殖なりのために、人間を操るというアイディアは古典SFでは短編などに時々出てくる。
また、その植物に操られて別人であるかのようになって、一つの目的のために行動を始めるというのは、名作SF「盗まれた街」などを連想させる。
そういう言わば王道ともいえるSFスリラーだが、ごくシンプルな物語と、丁寧に作られたシンプルな世界観が、その雰囲気を大いに盛り上げるというか、素晴らしくマッチしている。
そして何よりその自然な雰囲気、空気は、人が幸せな気分に包まれたまま、動けぬ植物の奴隷と化すという、冷静に考えれば身の毛もよだつような物語にかなりのリアリティを与えて、ゾクゾクさせるのだ。
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