[コメント] 私が結婚した男(1940/米)
巻き込まれもの、潜入もの、ピカレスクは告発の優れた手法だと実践して抜群の傑作。ベストショットは大会で喜悦満面にハイルするフランシス・レデラーとアンナ・ステンで客席狂笑。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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1938年と語り始められる。開戦前にすでにこんな被害届が出ていたのだ。ドイツに着いてハイルヒトラーを訝しがる子供がさもありなんと思わされる。♪道を開けろ、茶色の軍隊のお通りだ、なる歌が歌われる。チェコ人への差別が描かれる。ゴミを路上にぶちまけて拾わされている。車上から米記者のロイド・ノーランはナチと談笑したりする。こうしないと危ないのだと。同乗するジョーン・ベネットはこの光景を一生忘れないと呟く。そうだろうと思わされる。
夫は語る。「ここには仕事があふれている」「ドイツ産業は米以上だ、組合がないからね」。米記者のロイド・ノーランは語る「ナチは金塊を国民に売った錬金術師だ」。ナチの経済政策の「成功」がどれほどインパクトがあったかをフィルムは伝えている。共産主義についてはアンビバレントで、ゲッペルスはラジオ(始まると食事は中断されている)で共産主義をカインに喩える、と語られる一方、殺された哲学者はヒトラーとスターリンを同類と云ったとも語られている。
母がユダヤ人と知らされて愕然とするレデラーにベネットは云う。「ごめんなさい、でも同情がわかないの」この一言に観客は満腔の同意を示すだろう。レデラーはオーストリア=ハンガリー帝国出身でアメリカに帰化した俳優の由。
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