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[コメント] 戦慄のスパイ網(1939/米)

ハイルする/させるの上下関係がリアル。このポーズ取るのも最初は照れるのだと知る。上司はオドオドしている初心者を圧倒するように手を挙げる。「連中はヒットラーに取り憑かれ、自分を超人と思っている」
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アメリカでのナチ大会描写が2回ある。ドイツ系アメリカ人は800万人、米憲法と権利章典を批判して喧嘩している。ドイツの省庁内まで描写が入る。ナチを取り上げ批難した最初期の作品であるらしい。ドイツはアメリカに宣伝素材をばら撒き続ける。当時だからチラシだ。「これは新手の戦争だ」と語られる。情報戦という点、現代を先取りしているんだろう。

一応の逮捕劇があるが意外な展開など何もなく、ただただナチのスパイの非道の描写が積み重ねられる。私的ベストショットは本筋ではないが、靴みがきの少年が大挙している街角の描写で、生き生きしていて上手いものだと思った。

(評価:★4)

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