コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 海辺の映画館 キネマの玉手箱(2019/日)

大林宣彦の「戦争論」。人は死ぬ。どうやっても死ぬ。何故殺す、と。映画で知れ、と。☆4.0点。
死ぬまでシネマ

御一新では同じ国の同胞を殺し、ヤマトンチューはウチナンチュを殺し、皇国の軍隊は「八紘一宇」と称して隣国に乗り込み殺した。さて、沖縄では本土から来た山下虎雄が、波照間の島民達に何をしたか。また沖縄のパートは会津娘子隊の神保雪子(本作では演・常盤貴子)を想起させ、当時18歳の中野竹子(本作では演・成海璃子)の首を切り落とした(介錯した)のは、その妹の優子(吉田 玲)で、彼女は16歳だった。さてさて… 12歳〜16歳(白虎隊より年少)の隊員たちが見守る中、副長に介錯された木村銃太郎(当時21歳)が隊長だった二本松少年隊を、皆さんはご存知だろうか。

さくら隊散る』 ('88/新藤兼人監督)を観ろ、って事だよな大林さん。園井恵子(本作では演・常盤貴子)は、2019年に「宝塚歌劇の殿堂」に殿堂入りしたよ。

     ◆     ◆     ◆

2022年、ウクライナ侵略が起きた。ロシア国民をしてZ旗を掲げさせるものは何か。同じものが我が裡にあるのなら、日本はまた戦争を起こす。日本人はまた人を、殺す。

     ◆     ◆     ◆

中江有里の声(語り)が素晴らしい。大林監督が紹介したかったのも理解できる。(常盤貴子とかに喋らせるよりいいと思う) 吉田 玲の使い方が勿体無い。(もう監督も動けなかったのかもしれないが)今更ながらに思うのは、この監督は編集で俳優をチョコチョコ動かすが、若い女優を動かすの下手ではないかい今更だけど。。化け猫と戦ったり材木に巻き込まれたりはしたが、編集なんだよな(一輪車もあったか…)。伊藤 歩元々好きなんだけど、「東洋のマタハリ」イイね!

     ◆     ◆     ◆

監督、行ってらっしゃい!

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。