[コメント] アンチグラビティ(2019/露)
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昏睡状態に陥った者がたどり着く「不思議な世界」。記憶が作り出すその世界に迷い込んだ主人公が、たどり着く運命は・・・って感じの世界観なんだが、なんだか詰めが甘い。
最初は、リーパーから逃げる際に、縦方向に飛んで逃げたり、なぞの軍隊と戦闘も、立体的な戦いをしていたんだが、次第に「平面」な動きしかしなくなったのは、勿体ない。最初のころには透けてたり欠けてた人や物が、途中から登場しなくなったし。
昏睡状態のものが迷い込む世界、とは言うものの、全世界に昏睡したひとはいると思うのだが、実際には「教団の施設で昏睡した者」だけが、あの世界にいるのかな?ってか、途中で戦っていた敵は何者?殺しちゃっていいの?それとも「記憶の中の人間」なんだろうか?
その中で、死神(リーパー)の存在。あれさえ居なきゃ、この世界も悪くないのに。で、「脳死」した者だっていうのなら、その者の装置を止めてしまえばいいのに。
「不思議な力を持つ者」は、確かにジャンプの漫画の登場人物みたいだ。主人公は「名前」すら与えられなかった。
そして、教団が「その世界」で「新しい島」を作る理由が、よく判らん。その世界に人を集めても、そこでは「教祖」ではないんだし、ずっとみんなの「上」にいられるわけじゃないのに。
ほかにも、見ながら「?」と思う部分はたくさんあった。あんまり深く考えずに、その世界観に浸ればいいのだが、映像はきれいなだけに、そういうところきめ細かく脚本に描いてくれたら、もっと面白くなるのに。
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