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[コメント] 上海バンスキング(1984/日)

劇は未見なので、台本を読了。比較して分かったのは、本作は良くも悪くも職人の仕事だという事だ。台本をかみ砕き取捨選択、大小の変更、再構築、得意な映像と歌曲をたっぷり使って(台本9曲、本作20曲程)、全くの娯楽作に仕上げている。欠点は・・・
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







欠点は、やり過ぎ(戦争シーン他)たということだろう。

特に心に残るシーンを2つ。

マドンナと白井中尉がタンゴを踊る。台本は「タンゴを華麗に踊る」とだけだが映画(舞台も?)は、コンチネンタルタンゴの名曲「♪夜のタンゴ」を踊る。恋心の切なさ、女の強さ、弱さを本当に華麗な映像で見せた。本作中一番のシーンではないか。

もう1つは変わったところで、軍歌「♪海行かば」を、ジャズ(ブギ)にアレンジして演奏する。これは曲として面白かったし、良かった。軍歌とは違う、味わい深いものがあった。

そしてその続きのシーンだが、台本では、騒然となるも「元に戻って演奏 暗転」となっているが、映画ではブギ曲を続けハチャメチャになって 暗転とした。

怒号が飛んで、物は壊れ、メチャクチャになって面白い、受ければいいというような、この辺が深作+田中(陽造)らしさが出ていて、私はあまり好きではない。

(評価:★3)

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