[コメント] 13人連続暴行魔(1978/日)
若松強姦映画もついにマンネリ。実録ではなくフィクションという処で切迫感なく、13人というどうでもいいタイトルに合わせるために、同じような描写が延々続くダルい映画になってしまった。阿部薫が河原でサックス吹く数分間だけが超貴重。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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肥って頬の赤い掛川正幸(馬津天三)はそれなりに不気味な感じがある。男は全員黒豹で隔離せねばならないように思われてくる。彼の紫のシャツは青空の多い撮影に映えるいい色調整。ラストの夕陽も色調整されていて紫の背景が美しい。いいのはこのくらい。
盲目の日野繭子(山下エミ名義。彼女と婦警さんだけ顔が見える)は強姦されて「人殺しが好きなの」と尋ね、男は「判らない」と答える。こんな切り口はありふれている。ベケットが自分を刺した男に監獄に会いにいって、理由を尋ねて、「判りません」という答えに震撼して不条理劇が誕生した、という話は当時すでに有名すぎただろう。ラストの誰ぞに射殺されて因果は巡るの漠然とした感慨もありふれている。
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