[コメント] 拷問百年史(1975/日)
こちらは連合赤軍事件の衝撃がそのままフィルム化されたに違いない。『連合赤軍』の前哨戦で、全く娯楽性のない若松ポルノの極北。悲惨の連続でディフォルメされているけど史実だから仕方がない。「いまも拷問は闇の中から獲物を狙っている」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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隠れキリシタン、明治初年の弾正台、特高・憲兵の思想取締り、抗日パルチザンの尋問惨殺(通訳などないのか)。これは強姦で拷問ではないというのもあるが、その差異は次第に曖昧になってゆく。
若松映画はセックスシーンは一般に淡泊だが、本作など長くて下手で、それより吊るしが得手だとよく判る。観客へ拷問を仕掛けているようなものだ。女への拷問に職業的拷問などあり得ず、男の劣情とサディズムなしに拷問者などあり得ないと告発している。
考証はどこまで正確なのだろう。戦前戦中の特高の女性共産党員へのリンチは、陰部にモノ挿入の手法があったと立花隆が「日本共産党の研究」に書いていた。G線上のアリアがハマっていた。何が百年なのかは不明。ラストは水俣病者のモノクロスチール。
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