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[コメント] キーパー ある兵士の奇跡(2018/英=独)

実話ベースの物語だが、ちょっと美談扱い過ぎないか?と少し感じた。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







第二次世界大戦のドイツ兵の捕虜が、イギリスのサッカーチームのキーパーで活躍する物語。その活躍するまでの「ドイツに対する憎しみ」という部分を、たぶんもっとねちっこく描くことは、いくらでもできたと思うが、その辺りは、わりと「軽い」。そこのさじ加減で、この映画のベクトルは変わってくるが、この映画ではそれを乗り越えて、英独の懸け橋となるような存在として主人公は描かれた。

それはそれでよかったと思うのだが、最後に感じた感想が「美談すぎないか?」だった。そこで大事になるのが、収容所の若い軍曹。彼のドイツ軍への「憎悪」は、皆の憎悪であり、イギリス人の代弁となる役どころ。彼と主人公が、「墓地で出会う」シーン。その在り方が、鑑賞後の感想に大きく影響している。難しい場面だが、もう一工夫ほしかった。

(評価:★3)

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