[コメント] 女体桟橋(1958/日)
明らかにステージでのダンスシーンだけが真剣に撮られてあり、宙明のジャズ伴奏素晴らしく、ペット吹きながら踊る姐さんが箆棒で「ローズルミ三原」もすんばらしい。比して本編はどうでもいいようなものだが、和製チャップリン小倉繁さん最晩年の役処は渋い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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彼女にコールガールになられてしまった間抜けな青年刑事浅見比呂志を励ます、味な老刑事役だった。
赤線廃止に伴い誕生した日米コールガール地下組織アリゾナ・クラブを「女体の桟橋」だと、警察が何度も何度も強調する。観客への擦り込みと宣伝なのだろう。すでに葬り去られた空々しい脚本技法だろう。
ヌードスタジオで写真とるカメラマニアの老人群の断片が印象深く、『人類学入門』などに先んじている。この爺さんと喫茶店で待ちあわせる矢代京子が可愛いのだが、待ち合わせただけでこの件が終わるのが大いに不満だ。
鳩のような顔しているジャズ歌手の旗照夫はクラブでの歌だけかと思いきや後半に活躍。黒縁眼鏡に口髭の敵役は植村謙二郎とハロルド・コンウェイ。収束の簡単さは恐ろしいほど。
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