[コメント] PARKS パークス(2016/日)
窓から井の頭公園が見える吉祥寺住まいの学生なんて世界レベルで恵まれた人生な訳で、そんな場所でドラマをつくるのは逆にハンデだろう。永野芽郁は謝依旻に似ている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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公園100周年記念作品らしいから100年前と比べればいいと思うのだが(当然発見されるのは映画フィルム)、するとやはり戦前戦後の話になるだろう。これではいつも通りで詰まらないから、本作は50年前と対比することで差異化しようと試みた具合。しかし結果、何もでてこなかった。50年前も今も、武蔵野辺りは恵まれた場所でしかなくて、比べても何でもなかった。
見処は序盤の、主演三人がすいすいと友達になゃっちゃう辺りのニュアンスだろう。橋本愛は投げやりに人を引きつける関係を築くようなアクションがとても上手い。音楽祭に向けた色々は平凡で、染谷将太のラッパーの造形はひとつ面白くないし、クライマックスのみんなの公園でのダンスも『ロシュフォール』に遠い。しかしまあ、感じのいい曲だった。「恩寵公園」の歴史がポップミュージックで描かれたのは幸いなことだという感想もありました。
永野芽郁は橋本愛にとっての天使、曲同様過去からの贈り物、というニュアンスがあったがもうひとつ迫ってくるものがなく不足感。橋本が郵便で受け取る大学の留年通知、私も留年しているんだが、ああ受け取ったなあと思い出して雷に当たったような心持がした。佐野史郎の教授は何者だったのだろう。助平教授?
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