[コメント] アンダードッグ 後編(2020/日)
前編と比べて、かなりメロドラマ度が強くなる。例えば、森山未來と瀧内公美の別れの場面で、強い雨が降って来る演出。あと、悲劇が重なるシーケンスでブラームスの3番を延々と劇伴に使うというベタな選択は、何かのアイロニーなのだろうか。
それに、メロドラマというか、ひどい因果話になるのも困りモノだ。瀧内の客の男と北村匠海。北村と森山。
そんな中で、本後編では、森山のバイト先の店長、二ノ宮隆太郎とそのパートナーの熊谷真実、ジムの会長、芦川誠、これらの脇役が、映画を支えたと云っていいと思う。二ノ宮の温厚さと男気、芦川のワザと一貫性を欠く造型、とても面白かった。
さて、ファイトシーンについて。この後編では、もっとロングショットや、フルショットが欲しいと感じた。リング上で、森山の背中なめの北村を手持ち(ステディカム?)で撮ったショット、というようなカットが多く、二人をリング外からフルショットで撮ったカットが僅少過ぎるのだ。ちょっとフラストレーションがたまった。
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