[コメント] 靴ひも(2018/イスラエル)
何も考えてないようで、思った以上にちゃんと考えているガディ。「僕は頭が変なんじゃない、サポートが必要なだけだ」。そのセリフは結構わたしに刺さる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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発達障害のある息子と、ずっと疎遠だった父との物語。映画のポスターの画像やキャッチコピー「困ってる?助け合う!」という言葉からは想像できない、実はかなりハードな映画。
父親ルーベンは、疎遠だった息子への接し方に困惑していたが、慣れて、判って行くごとに、すこしずつ二人の距離は近くなる。少し性急すぎるかなとも思うが、ちゃんと父親らしい責任も感じられたからよかったです。
ルーベンとソーシャルワーカーのイラナの恋愛は無くてもよかったかな?ただ、最初はこの女性がもっと「いじわる」な人に見えたから、「デート」のあとは、ちゃんとみんなのためを思っている素敵な女性に見えた。しかし大変な仕事ですね。
そして腎臓の病気が発覚してからの展開。透析仲間のシモンがいなくなることは、明日は我が身だと知らしめる。そして移植が話の中心になり、そして・・・。その展開は考えてなかったが、そのあとのガディが見せた「成長」がほっこりさせます。
タイトルの「靴ひも」のシーンが三度出てきます。それぞれに意味があって、よく考えられたタイトルだと思います。
もう一つ、そういう障害のある方への接し方。多分私はルーベンにもイラナにも、デデにもなれない。「近寄っちゃダメ」という人のほうの側だと思う。だから、「あのセリフ」は私には痛い。
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