[コメント] パリのどこかで、あなたと(2019/仏)
クラピッシュの映画を観たのはかなり久しぶりのような気がするけど、ずいぶん洗練されたなあ。
二人の部屋のベランダから見える、線路の向こうに広がる街とモンマルトルの構図。駅まで歩く間のごく普通の街の風景。人懐っこい食料品店の店主・店員と店の佇まい。精神科医とのセラピー対話。なんてことないカットやシーンに、思わず見入ってしまう。女性の部屋のピンク色の浴室も印象的。
すれ違いながらも交わらない二人の距離感が、都会暮らしの実相をよく現しているし、男性の職業(倉庫作業車からコールセンターのオペレーター)が時代性を反映する。
女性のほうのトラウマの乗り越え方がちょっと分かりにくかったけど、ラストの余韻は暖かい。
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