１作目に比べれば、説明調の台詞がやたらと多くなった割りには、ますますわけがわからなくなってしまうというのは、いったいどういうことやら。それに監督の趣味か知らんが、どこかで見たようなくさいシーンも目についた。

２０１１年６月に公開されたシリーズ１作目は、２０１１年６月公開で東京電力福島第一原発事故と目に見えない放射能汚染という生々しい恐怖を連想させて、本当に怖かった。ただそれが製作者の意図したものではなく、当時の日本がおかれた状況を感じさせたからだ。

それから１０年たってシリーズ３部作完結、というふれこみらしいが、今度はえらくできの悪い『第９地区』の模倣の様な気もしていささかげんなりした。

おまけに適当な理屈と展開で、Ｂ級ＳＦアクションモノとしても、かなり出来の悪い水準で、シリーズものへのお付き合いで観てしまったことへの後悔の念がわいてきてしまった。

あとヤヤン・ルヒアンの無駄づかいっぷりは、あまりにひどい。