[コメント] ふろたき大将(1955/日)
13歳のデヴュー作からすでに魅力炸裂の石橋蓮司。伊福部はここでも最高である。話は教育映画にしても課題が簡単に解決しすぎだろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ピカドンで頭打った浮浪児の石橋蓮司。島の施設に拾われる。やたら焚火する。いつも野宿していたから。馬鹿にされて虐められ、施設から逃亡。山頂でハナマルキ味噌を叫ぶ。焚火を突き止めたのかすぐに発見する神田隆の校長は「神様は人間に何かをできる力をひとつは授けてくださっているんだよ」と彼をふろたき大将に任命。
イジメっ子と喧嘩して相手に怪我させて、走って逃げる後ろ姿。海岸とぼとぼ歩いていたら乗り捨てられた小舟に当たり、船出。哀しいピアノが鳴って、舟から降りる。マスコミ報道で(という展開は昔っぽくて面白くない)工場の釜焚き係のスカウトがあり、お母さんに再会して島を離れる、というラスト。孤児院の話は当時たくさんあり新味はないが、関川らしいシミジミとした味がある。
似島(にのしま)学園協力とある。筏からの牡蠣の採集風景が捉えられ、生徒たちは殻剥きをし、行列つくって背中に背負った木材を搬送している。「昭和二十五年二月、広島市は原子ばくだんのはかいから雄々しく立ちあがろうとしていました。」と冒頭字幕。原爆ドームの敷地内で何やら屯しているショットがあるが、当時は入っても良かったらしい。「花咲く少年の島より」という副題がある。
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