[コメント] ノマドランド(2020/米)
にっぽんだったら、至るところに道の駅はありますし、明け方まで仮眠を取る人なんていくらでもいますので、私有地にでも停めないかぎり、こういう境遇の人が「ここは宿泊禁止だ」とかゴンゴンされる心配をする度合いはだいぶ低いのではないでしょうか。
お風呂どころか場合によっては温泉や、横になれる施設が併設されてるところだってどれだけあります(さすがに有料でしょうが)。そんな意味では、わが国の方が「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(日本国憲法第25条。←調べたけど)がよっぽど保障された社会なんだなあと思います。自身の排泄物を載せたままのマイカー移動なんて想像つきません(アメリカ国土はそれだけ広大で、人口密度の超低いエリアが多いのか。野グソもしてたけど、ありゃ恒常的な描写じゃないのかな)。
ただ、こういうノマドの人たちに声を掛け、呼び集めるリーダーがいて、コミュニティみたいな集合体が形成されているというアメリカ社会の状況は、日本に置き換えてみるとあまり考えられない気がして、羨ましいように思いました。日本の例えば「ネットカフェ難民」みたいな人たちの方が、より孤独でバラバラで孤立してたりしないでしょうか。
その他、自分も伴侶に先立たれたら(確率半々)どんな生き方をすることになるのかなど、いろいろなことを考えさせられる作品ではありました(ファーン同様、指輪は外さないと思う。外せない、になってる可能性も同様ある)。
80/100(21/5/2記)
*)はい。コメントで比較対象として想定したのは(言わずもがな)『フラガール』。鉱山の閉山によって生計を絶たれた人たちの人生が描かれている。「〜信頼できる」と書いたのは映画として、といった意味。僕はこの映画、嫌悪を催すもので。
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