[コメント] BLUE ブルー(2020/日)
ボクシング題材の群像青春劇。事実をうまく映画の文法で語っているが
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
引っ越しの時、クーラーのリモコンを返しに自転車に乗る。ここで、あっ、と思う。これって死亡フラグ。少なくとも事故は起きる予感。画面がそういうふうにできている。うまいなあと思う。これが映画の文法だ。だがやりすぎる興を削ぐ。発作を起こした時の主観的な画面とか、ラスト近くの盛り上げ音楽の付け方とか。これは作家性というよりこの監督の営業性だと思う。
役者、それぞれよく東出は干されてもったいない。松山、柄本、好演。男優がいいのに比べて過不足ない木村文乃が振り返ってみると、印象が薄い。役を超えてにじみ出てくる存在感が画面に映っていない。テーマからするとそれで良かったのかもしれない。最後は余分な音楽もなくやや長いところを除けば、ブラックアウトで終わる画面がやはり映画の文法。よいです。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。