[コメント] 21ブリッジ(2019/中国=米)
そこはかとない生真面目さが顔を覗かせるウェルメイドな刑事/クライムアクションで、深夜のTV放映で偶然見たらすごい拾いものに思えるであろうタイプの一作。
物語の規模と比して不相応なまでに物々しい重低音の劇伴(クライマックス以外ほぼ全編に渡って流れてる)が一種異様な緊張感をもたらす。できれば音響がいい劇場で見ておいたほうがいい作品だが、3度目の緊急事態宣言と微妙に被ってしまい、多くの地域ではなし崩し的に終映になってしまったのが悔やまれるところ。
役者陣は全員いい。チャドウィック・ボーズマンのスマートで生真面目な佇まいと時折見せる茶目っ気のある笑顔は(彼の劇場公開映画としては遺作になってしまったということを差し引いても)強く印象に残るし、めちゃくちゃやさぐれたテイラー・キッチュが「マイアミで会おうぜ」と言うときの表情は胸に沁みる。
2021/04/23 劇場にて鑑賞
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