[コメント] 原子力発電の夜明け(1966/日)
東海発電所建設の記録。外連味のない重工業発展史の一頁の趣。『ゴジラ×メカギラス』では建設中に破壊されたらしいが、本作では堂々完成する。現在は廃炉作業中だが、その続編も観たいものだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭は地鎮祭辺りから撮りそうなものだが、なぜか既に建設が始まっている。建設前はどんな場所だったのか記録されない。自然破壊を隠すためにそう仕組んだのだろう。着工以前に横須賀に研究施設があったらしい。
原子炉容器組立、鋼板は厚さ9センチとか。これを溶接し、トップキャップ、つり込み作業。蒸気発生装置、パイプ挿入、黒鉛挿入(六角形34個×10段)、燃料棒・制御棒の挿入、配線。廃液浄化装置というのは一瞬だけ映る。使用済み燃料棒入れるプール、中央制御室。
昭和35年着工で40年5月4日、「晴れの臨界の日」、制御棒が抜かれて中性子の数増えて連鎖反応、バンザイと新聞印刷。「日本の原子力時代の輝かしい先駆けなのです」派手な音楽は山本直純。
原子力の平和利用の主張は当時らしい。電力需要急増の現状も説明されている。冒頭、文部省ほか山のような推薦と受賞が書き連ねられ、「スポンサー第一銀行」というのが笑える。渋沢栄一創業ですな(71年に第一勧銀)。
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