[コメント] 次郎長三国志・殴込み甲州路(1953/日)
酒と踊りに酔いしれる町を挙げての祭りに始まり、遠足気分よろしく意気揚々と殴りこみの道中を楽しみ、目つぶしの白粉もうもうと敵味方入り乱れれての大喧嘩で幕を閉じる。馬鹿な男たちの渡世を、理屈ではなく画で体現してみせた純粋和製娯楽アクションの快作。
海外の人々から最も日本らしい映画は何だと問われたら、それは黒澤でも、溝口でも、小津でもなく、マキノの次郎長三国志シリーズであり、なかでも本作「殴りこみ甲州路」だと答えるべきだろう。たぶん、まったく理解してもらえないであろう。つまりは、だからこそ最も日本らしい日本映画だといえるのだ。
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