[コメント] 小林多喜二(1974/日)
笑うなあ横内正。このセンスは酷すぎる。意欲的な映画だったに違いないが、彼のお蔭で奇怪な出来になってしまった。普通に撮ればいいものを。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このヘンな歌手は何者だと驚愕させられる案内役の横内正。トーキングブルースということなんだろうか。後半は余り登場しなくなるのは有難い気がした。
冒頭の山本圭の拷問描写は若松『拷問百年史』と同時代性が感じられる。千枚通しは恐ろしい。小説の登場人物地井武男もリンチされる。ほか、小説の再現ドラマはピンスポットとともに何作かあり、長山藍子もこの登場人物。引用は主に「1928.3.11.」と「党生活者」。
共産党の演説会の席上に官憲が座っていてすぐに「弁士中止」とやり、客席から横暴だと声がかかり、弁士が中止された発言は「これは今日の朝日新聞」の朗読だと笑いを取る件が印象的。尊敬していた志賀直哉(滝田祐介)を奈良に訪問、息子と遊ばせると息子が左傾化すると志賀が云ってふたり笑う件も記憶に残る。
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