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[コメント] 地獄の花園(2021/日)

前半の永野芽郁の心の声モノローグの多さにウンザリさせられた。こういうことをすると、私は映画からどんどん遠ざかると思うのだが、気にならない人には気にならないのだろう。
ゑぎ

 あと、これも云っちゃあ可哀想とも思うが、永野のアクションのキレがイマイチなのは、ワイヤーワークやCGで加工しても、いかんともし難いのだ。ただし、それでも全般に、殺陣とカメラワークは、よく設計されていたんじゃないでしょうか。激しいアクションをワンカットで捉えたように見せる部分の演出には感心しました。

 俳優では、遠藤憲一が好演です。また、遠藤登場のカットの画面端に、松尾諭が映ったのを見た際も、なぜかワクワクした。終盤の「日本最初のOL」にはクスリとしたが、広瀬アリスの修行シーケンスは、もう冗長にしか思えず。また、永野のヤンキー口調は、なかった方が良いと思った。普通の口調の方が怖いと思う。そして、屋上シーンでの森崎ウィンの野暮な台詞の後、ラストも心の声モノローグが入るだろうと思って見ていたが、いい意味で裏切られたのは、私の完敗だ。

 さて、普通のOLになりたかったっていうのは、心持ちは分かりますが、普通のOLに対するイメージが、貧しくないでしょうか(古臭いというか)。別に、社会の役に立ちたかった、とまで云わなくてもいいけれど。

 それと、大手シネコン(イオンシネマ)で見ましたが、画質が悪いのには吃驚。色調のっぺりで、解像度も悪い。女優の肌が綺麗に見えないのは可哀想じゃないか。黒も悪く、遠藤憲一たちの場面が黒のユニフォームなので、目が疲れた。映画館でPC画面を見せられているようだった。ソースの問題なのか、劇場の問題なのか、私には分からないが、無性に腹立たしい。

(評価:★3)

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