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[コメント] 東京1958(1958/日)

大名行列とか寸劇とか、ゴミとゴミに挟まれた高貴な方々とか、狙いはなんとなく判るが短尺過ぎてどれも半端に終わった印象。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







大名行列のアニメ挿入は何の批評性もないが、ナンセンスにしたかっただけなんだろうか。外国人に驚いてもらう冒頭は、日本人の自己顕示欲の表れのようで恥ずかしい気がする。

記録されているものはいろいろ面白い。満員電車は現代よりも派手で詰め込み方が暴力的。ゴミ埋立地は白煙のもの凄さ。キューピー着色の内職は電熱器で乾かされ、道路工事は手作業で鑿使って舗装を割っている。歓楽街の早朝の歩道はゴミだらけだが、紙ゴミがとても多い。

その間に、大野伴睦と間組社長の明治神宮初詣とか、天皇皇后の年始挨拶とかが挟まれ、配置だけである種の批評にはなっているのだろうがイマイチ地味である。素人ジャズのど自慢で優勝(セブンティーンを唄い、対戦相手の男はエルヴィスの冷たくしないでを唄う)した娘が商品のテレビや洗濯機を狭い我が家にダンプで持ち帰り、狭くって置き場がないよという寸劇も、持ち時間がもう少しあれば面白くなりそうなのに時間切れ。

(評価:★3)

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