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[コメント] 次郎長三国志・旅がらす次郎長一家(1953/日)

次郎長一家全員が終始メソメソ泣いている映画。マキノの所作の演出が炸裂し始めると一転してキビキビとしたリズム。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 悲惨な凶状旅の描写がずっと続き、次郎長一家全員が終始メソメソ泣いている映画。特に森の石松(森繁久弥)と追分三五郎(小泉博)の泣きべそ顔は忘れられない。後半になって越路吹雪が登場し、マキノの所作の演出が炸裂し始めると一転してキビキビとしたリズムになる。この転換も巧い。また越路吹雪がとても魅力的なのだ。

 本シリーズではこの映画で若山セツ子(お蝶)が死んでしまうのだが、お蝶の死に関する描写では、佐久間良子がお蝶を演じている60年代版シリーズの方が泣けたように思う。

(評価:★3)

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