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[コメント] 花嫁の寝言(1933/日)

姉妹編『花婿の寝言』から教訓を取り去ったようなナンセンスコメディ。いつもの面々がバカバカしいお笑いに打ち込む様が美しい。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







大学の同級5人のうち小林十九二だけ卒業して就職結婚。留年の4人は小林の月給呑んでやると豪遊泥酔(バーの女給は水久保澄子)、大山健二は壮士風に応援歌をがなっている。彼の花嫁が寝言云うという噂を聞きつけて新婚家庭に乱入。

小林より先についてしまい妻田中絹代と初対面のドタバタが展開される。ティーセット出す絹代、小林は下戸でと余った酒をみつけた三人は我々も呑めないが友情から呑みましょうと泥酔。カクテルグラスで回し飲みされ、当てにソーセージが出され、レコードで浪曲がかけられ、かくし芸大会が始まり、飯田蝶子が参入したりする。戻った小林は昔の彼女バラすと脅されてリクエストで猿回し、首に縄かけられて踊り、絹代は夫の知らない一面を見て「貴方はチンパンジー」と衝撃を受ける。

夫婦は逢初夢子に呼び出されてUNION DANCEなる店に回っていたやたら若い斎藤達雄のアパートに避難。ふたりにベッドを譲った斎藤は隣室から聞こえる絹代の寝言に「興奮して血が頭に上がって」煙草で耳栓。絹代は猿の尻尾の夢みて「これなあに、いやあよ、騙さないで」と唸り続けるのだった。残された三人は坂本武の泥棒に逆に縛られて取られたのは彼等の上着だけという懲罰でいい加減に終わる。英語字幕付で鑑賞。

(評価:★4)

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