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[コメント] 高台家の人々(2016/日)

原作の肝となる展開を完全無視した映画化。最悪としか言いようがない。皆さん、原作読んでください。(やむなく原作のネタバレもしますが、バラした以降も面白いのでご安心を→)
カルヤ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







恋した相手がテレパスだった、という物語の主人公の考え方を想像すると、ほとんどの人はまずこうなるだろう。

「心を読まれてしまうなんて・・・どうしよう・・・困る・・・何も考えないようにしないと・・・」

ほとんどの人が想像するわけだから普通である。要するにつまらない。

しかし原作ではこうだ。

「心を読まれてしまうなんて・・・どうしよう・・・あれ?でも私口下手だから、伝わったほうが楽なんじゃ・・・むしろラッキー?!やったー!!」

これだよ!!恋した相手がテレパスだった、もちろん色々悩むこともあったが、考えてみたらラッキーじゃん!と思える主人公なのだ!!本当にいい子なんだよ!!相手役もこっちのほうが断然惚れ直すだろ!!

原作の肝となるこの展開を、何故変更したのか。原作がまだ「主人公が思い悩んでいる」という段階までしか進んでいなかったとしたら、何故映画化しようと思えたのか。まさか主人公の面白妄想だけで面白い映画になると思っていたのか。だとしたら原作ではあんなに面白かった妄想シーンが何故あんなにも面白くないのか。

原作では、主人公たちが無事付き合うようになった後の話も面白く描かれているし、他にも様々なエピソードが語られる。登場するキャラクターは全員魅力的で、本当に面白い漫画である。本当に、何でこんなことになってしまったのか。ただただ腹が立つ。

ということで、皆さん、原作読んでください!!

(評価:★1)

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