[コメント] オフィサー・アンド・スパイ(2019/仏=伊)
ポランスキーの新作。相変わらず映像はどこを切り取っても一流の絵画。もう感嘆するばかり。俳優陣も完璧の演技。お金もかけている。もう現代においてはこういう映画を撮る作家はいないのではないか、と思われる作品です。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
けれど彼はこの映画で何を言いたかったのか。またはなぜこの映画を作ったか?
ユダヤ狩りの悪夢を脳裏に焼き付かせる子供時代。映画監督時代のシャロン・テート事件。そしてアメリカでの少女への淫行疑惑による身柄引き渡し要求など、彼は常に何かから逃げて来た、、。
この映画の核たる部分、すなわち反ユダヤ、体制への欺瞞、人間不信、人民の軽薄さ、それらすべてを彼の怨念の総色で覆いつくしたかのような映像でした。力作です。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。