[コメント] キングダム2 遥かなる大地へ(2022/日)
馬百頭と清野菜名。これが本作成功の理由。
現実では見られないものを見せるのが映画だとすれば、また、他の映画では見られないものを見せるのを映画だとすれば、この映画の要諦は馬と清野菜名に尽きる。
馬は、自動車や飛行機と並んで、映画に運動と奥行き感を導く最高の媒体の一つ。それが100頭もいれば(もっといるかもしれないが)、いいに決まっている。この話はここまで。
さっそく清野菜名に話を移す。この映画、第1作もそうだが、展開が実にストレート。生死の境を意志の力と剣技で突破する。それだけではなんの曲もないがし、続編ともなれば、飽きられる。そこに絶妙な綾を入れたのが清野菜名扮する凄腕の女剣士で、彼女の動機と主人公の友情関係が映画を活性化する。不思議で悲しい経歴を持つ彼女の登場は、映画に感情の艶と、彩を与えた。日本人女優としては珍しい、レベルの高いアクション演技でも観客を魅了させる。
しかし、この女剣士を主役にはできない。かといって成長途上である位置づけの主人公に全部持っていかせるわけにもいかない。その結果、掉尾を飾ったのが大将軍たち。主人公や女剣士とは次元の違う弩級の戦略観と状況把握力、武闘能力を見せつけ、主人公に次のモチベーションを与えている。長い物語にふさわしいまとめ上げ方でエンドを迎えた。
制作中はコロナでロケ地も限られた中、このスケール感は立派。
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