[コメント] ぜんぶ、ボクのせい(2022/日)
どう見てもいかがわしい大人なのに、何故か、彼を慕う少年と少女がいる。その現実と意味する事を考えさせられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラスト、少年の台詞がタイトルそのまま、というのは気が利いている。
ごくささやかな願いを持ちながら、それすらかなわない少年にとって、その小さな世界で起こるすべての悪いことは、きっと自分が分不相応な、夢、希望、願いをもってしまったからだと思えたのだろう。
ぶっきらぼうで、この世のすべてを拗ねながら、意固地なまでの意志の力を感じさせた少年の視線は、実に印象に残る。
それは少年にラストの台詞を言わせてしまった、我々の生きる社会のあり様、姿を考えさせる。
あと、オダギリジョーの最期、炎に魅入られた彼の姿は特筆すべき出来映え、というか、何だか、「ああ、そうだよ」と納得させるものがあった。
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