コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ぜんぶ、ボクのせい(2022/日)

どう見てもいかがわしい大人なのに、何故か、彼を慕う少年と少女がいる。その現実と意味する事を考えさせられる。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラスト、少年の台詞がタイトルそのまま、というのは気が利いている。

ごくささやかな願いを持ちながら、それすらかなわない少年にとって、その小さな世界で起こるすべての悪いことは、きっと自分が分不相応な、夢、希望、願いをもってしまったからだと思えたのだろう。

ぶっきらぼうで、この世のすべてを拗ねながら、意固地なまでの意志の力を感じさせた少年の視線は、実に印象に残る。

それは少年にラストの台詞を言わせてしまった、我々の生きる社会のあり様、姿を考えさせる。

あと、オダギリジョーの最期、炎に魅入られた彼の姿は特筆すべき出来映え、というか、何だか、「ああ、そうだよ」と納得させるものがあった。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。