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[コメント] 恋人たちの予感(1989/米)

「恋人」と「友達」の境界線はとっても微妙。気まずいラブ・コメディ。
ざいあす

昔、劇場で見たときも気まずかったし、テレビで見ても気まずかった。昔は彼女同伴だったからなおさら。

映画の中で、泣いたメグ・ライアンをなぐさめているうちにベッド・インしてしまった後の気まずさ!メチャメチャ共感しちゃいましたよ。いやいや、自分も「状況に流されてセックスしてる」ってことじゃなくて、本質的に男は「セックスの後の気まずさ」を抱えた生き物ではないか?ということです。

人間以外の他の動物の世界では、メスが上位でオスは種付け役か良くて子守がプラスアルファ。カマキリなんか交尾したあとオスはメスに食べられちゃうでしょ?そういう諸行無常な無力感を感じてしまうのが、あの直後なのでございます。

だからして、あのシーンでビリー・クリスタルが、いたたまれなくなって部屋を飛び出してしまうのは成る程至極。あまりに痛いとこ突かれたので笑いながら泣いていたら、隣りの彼女(当時の)にいぶかしげに睨まれちゃった。

映画では、お互いに恋愛感情は持っていたわけで、段取りが後先逆だっただけの話。結局はハッピーエンドだったわけですが、現実には、もっと曖昧な状況はいくらでもあるわけでございます。

であるからして、私の結論としては「男と女の間に友情は成り立つ」でございますが、「恋人と友達の境界線は無きに等しい!」でございます。

個人的な偏見を振りかざしてしまいましたが、映画的には、けっこうオトナの会話がおしゃれにやりとりされて、洗練されたラブ・コメディでしたね。 メグ・ライアンの明るいキャラクターはヒットの要因だと思いますが、ビリー・クリスタルの、より自然な「なにげ演技」の方が良かったです。

(評価:★3)

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