[コメント] 恋のいばら(2022/日)
松本穂香と玉城ティナのビジュアルギャップが効果的で松本が腹に秘めた“たくらみ”がミステリーとして盛り上がりそうなにの盛り上がりきらずフラストレーションが残る。通奏する童話「眠り姫」やキーアイテムの「写真集」も物語の厚みを補強しきれていない。
城定秀夫は細部の演出がとても上手な職人的監督さんで、近作の『夜、鳥たちが啼く』ではその積み重ねが効果的に物語の“気分”を作り出していました。一方で『ビリーバース』や『女子高生に殺されたい』のときにも感じたのですが、本作も劇的な仕掛けや転調が生むカタルシスがいまひとつでした。ハッタリのためには周到な物語全体の設計が必要だと思うのですが、そこが少し雑なのでしょうか。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。