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[コメント] 忠魂義烈 実録忠臣蔵(1928/日)

牧野省三の『忠臣蔵』は1912年版も現存するが、あの目玉の松ちゃんの書割喜劇から何と長足の進歩だろう。時すでに伊藤大輔の時代なのだった。斬新な編集の殺陣が面白く、伊井蓉峰がいい味出しており、マキノ正博の美男子振りに驚かされる。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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殺陣は光速編集と檄文字幕で魅せる。刃傷松の廊下はオーバーラップ、討ち入り(欠落につき後年のマキノ雅弘間者』より挿入の由)は被写体を微妙なパンで追うショットが印象的。大石内蔵助の伊井蓉峰がいい役者で、赤穂城の大評定における悩める筆頭家老の議長振りと、祇園一力茶屋におけるハレンチの落差が素晴らしい。省三は派手な演技等々を嫌ったとマキノが「映画渡世」で回想しているが、彼の新派振りこそが本作の見処になっている。この茶屋の芸子衆のモブショットが豪勢、いきなりお庭に人文字書いている。全般に美術が素晴らしい。物語は要点を押さえたもので、シークエンスの区切りは大雑把なのが時代。すでに「実録」なのだ。64分版で鑑賞。

(評価:★4)

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