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[コメント] ある相続人(2011/仏)

ロードリンゲン!』のモリス・バレス原作で、アルザスにおけるフランス人のドイツとの軋轢が語られる、隠し撮りかと思わされるような国粋主義的な処もあり、なぜ本作が撮られたのか理解できない。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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最後に山中の苔むした石垣が映される。仏独の境界だったのだろう。散歩するふたりを背中から追い、テラスのような空間に至るインタビュアのストローブとアルザス人の若者。ここからなぜ出ていかないのか訊ねられて「相続人に財産を捨てる権利はない」「プロイセン人をやっつけるのは愉しみでした」。この辺り国粋主義的だ。山中での正面向いた若者の独白。ドイツの体育教師との軋轢、ドイツの兵役、軍規、内心の抵抗が語られる。

(評価:★2)

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