[コメント] モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021/伊)
ひとつの台詞を消化するのに3名の話者と6つのカットを費やす早漏編集の有様である。素材の量に気圧された操状態が、多様な形をしたオッサンの頭部を譜面のように流していき、モリコーネの薄いキャラクターがその洪水に埋没する。
ベルトルッチの落ち着きがトルナトーレの早漏ぶりをいよいよ際立たせるが、引用されるレオーネにかろうじて躁は抑止され、モリコーネの薄いキャラが立ち上がる。埋没して不在にならないと自己が主張されない映画音楽論を人生が体現する。
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