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[コメント] 鬼龍院花子の生涯(1981/日)

凛とした優しさを秘めた女が啖呵を切ると、男をも、時間をも止めてしまう。芯の強い女のみが成せる技。そして強い男が見せる弱さと優しさ。素晴らしい役者陣だった。
半熟たまこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







かつおをたらふく食べる為、体一つでのし上がった鬼政。

無鉄砲な親分が時々垣間見せる弱さ、優しさ、無邪気さ。

女はそんな男に悩まされる。

激情を押さえ、男を支える妻。

妻が死ぬ時、思い出される想い出は自分を愛してくれた

日々の事だった。

この岩下志麻の演技は鬼気迫るものがあり、

自分の死化粧をする姿などは鳥肌がたつ程でした。

花子を助けに行く鬼政と松江のシーンもまた鳥肌モン。

「お前は俺の唯一の自慢」・・・

「私はこの家に来て本当に良かった」・・・

花子はこの2人の愛情を感じつつ、美しい松江を

羨ましく思い育ってきていたんだろうと思う。

「おとうさん、たすけて」

最後の手紙に父親へのメッセージが書いてある。

むやみに評価5はつけないぞ、と思っているワタシですが

これは役者にカンパイで(完敗&乾杯)思わず5を

つけてしまったりしました。

(評価:★5)

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