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[コメント] 折れた槍(1954/米)

西部劇では当たり前のルール‘牛泥棒は縛り首’を「人の命より云々」なんて言われると、観ている私も、えっ?と困惑してしまう。さらに「これが時代の流れだ」と続けられると、西部劇ファンとしては、黙り込むしかない。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スペンサー扮するオヤジはちょっと極端かもしれないが、息子を1日中働かせるとか命令を聞かない時はムチ打ちとかは、西部劇ではよく出て来る。

オヤジは酒も飲み放題だったろうから、心筋梗塞は止むを得ない所だろう。

現住民との結婚は開拓時代当初は、それほど違和感もなかったようだ。

ラストでその妻がオヤジの墓参り中 息子夫婦の馬車に気付くと、そっと木陰に身を隠す。出て行けばいいのにと思うが、2人を煩わせたくないと思ったのだろう。その顔は微笑んでいたからそれでいいのだろう。

そんな母の心を知らず、2人の馬車はダッシュして去って行く―未来へ。 我々古い西部劇ファンも木陰でこんな次世代映画を見守るべきなのだろう。

最後に一言。槍はそのままでは折れない。人によって折られるのだ。原題(broken) 通り邦題は「折られた槍」とすべきだろう。

(評価:★4)

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