[コメント] 吉原炎上(1987/日)
借金の為に売られ娼婦になった女が、意地で花魁道中をするまでの話っちゃそれだけなんだけど、さっさと足抜けする花魁、裏切られて死を選ぶ花魁、性病で狂い死する花魁と様々な女の生き様を魅せつける。風俗嬢がさっさと借金返してその世界から足抜けできずにいつまでも身体を売り続ける理由も垣間見た気がした。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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現在でも風俗の世界に身を窶し(借金のため、と言う者より贅沢をしたいため、の方が多いだろうが)、狭い世界の価値観で目標を見失い、現実逃避しギャンブルやホストに金を溶かしいつまで経っても足抜けできない女がいる。
きっと、精神的に現実社会と隔絶された風俗界にいると金銭感覚や貞操観念が狂ってしまうのだろう。
名取の役は初見せの日に嫌で嫌で逃げ出したうぶな女が、吉原で「意地でも花魁道中をしたい」と言い切る商売女に成り下がった(彼女的には成り上がった)物語。
狭い世界ではその頂点に立つこと以外に夢を持てなかったのかもしれない。
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